塗料の3大機能
塗料は実はいろいろな身近な物に塗られているんやで。それぞれの場所で「3つの大事な機能」があんねん。
塗料はさまざまな物に使われている
塗料は世の中の多種多様な物に使われています。建物はもちろん、自動車や自動販売機のようなよく目にする物、新幹線や船などの乗り物、プラントやタンクといった工業設備など、さまざまな物に塗装されています。
※写真はイメージです
【自動車】
【建物】
【工業用品】
【船・海洋構造物】
【プラント】
【橋梁・タンク】
このように塗料がさまざまな物に使用されている理由は、塗装対象物を「長持ちさせる」「美しく見せる」といった機能が塗料にあるためです。
塗料の3大機能
塗料には大きく分けて3つの機能があります。「塗られるものを守る(保護)」「塗られるものを彩る(美観付与)」「塗られるものへの特別な機能の付与」です。
保護
塗料には周りの環境から塗られるものを守る機能があります。もしも塗料を塗らなければ、紫外線や酸性雨、車の排気ガスなどによって建物や新幹線などもすぐに劣化してしまいます。塗料をきちんと塗ることで塗膜が塗られるものを守り、長持ちさせます。
美観付与
塗料は塗られるものを美しく見せる機能を持っています。塗料がつくり出す色彩や模様、光沢などが、外観をきれいに整えます。その結果、塗装対象物のイメージが向上したり、塗装対象物と周辺環境とマッチしたりします。
特別な機能の付与
塗料の中には「遮熱性」や「耐火性」など「特別な機能」を与えるものがあります。塗料の特別な機能には、以下のようにさまざまな種類があります。
【塗料の特別な機能の例】
- 遮熱性
- 耐熱性
- 耐油性
- 防火性
- 防虫性
- 防汚性
- 防水性
- 防音性
- 導電性
- 防カビ性
- 耐薬品性
- 貼紙防止
- 電気絶縁性
- 蛍光・夜行性
- 電波吸収性
こうした特別な機能は、あらゆるシーンで良い影響をもたらします。例えば、「耐火塗料」なら火災時の安全性向上、塗り替え頻度を減らせる「防汚塗料」なら塗料のライフサイクルコスト削減、「遮熱塗料」ならヒートアイランド現象の低減につながります。塗料は人々の安全で快適な暮らしや環境改善に貢献しているのです。