After Stories : HAPPY PAINT PROJECT~ユーラスエナジー × 日本ペイント 子どもたちのアートで風力発電機を彩る~
- HAPPY PAINT PROJECT
2025/01/17
「After Stories : HAPPY PAINT PROJECT」は、当社のCSR活動「HAPPY PAINT PROJECT」が、みなさんにどのような「HAPPY」をもたらし、どのように人々の心に残るのかを探ります。これまでに学校の壁面にアートを描いた小学校や、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、先生と保護者が校内に塗装を行った小学校にお話を伺ってきました。
第3回目は、株式会社ユーラスエナジーホールディングス(本社:東京都港区、以下、同社)です。同社は風力、太陽光発電事業をグローバルに展開しており、世界15か国・地域で発電所を運営されています。2023年と24年に同社と当社が協業し、同社の持つ風力発電機のパーツに塗料で絵を描くイベントを開催しました。そのイベント運営に関わられた同社の社員3名に今回お話をお伺いしました。
【これまで開催してきたペイントイベントの様子】
●23年度のイベント
●24年度のイベント
― ペイントイベントを開催するに至った経緯や、目的は何だったのでしょうか
(山﨑様)弊社は現在、北海道の道北地域にて約100基の風車を建設するプロジェクトを実施しております。風車を建設するためには、周辺地域の方々の風車へのご理解とご協力が不可欠になります。少しでも風車及び弊社を身近に感じていただくことができるよう、地域の方々に参加いただく面白い取組を実施したいと考えておりました。
さまざまな候補が出ましたが「子どもたちが風車のパーツにお絵描きしたら楽しいイベントになるのではないか」という案が浮かび上がりました。完成した風車の根元に絵を描く案も出ましたが、地上約90mのところに設置するナセルの方がどこからでも見ることができると共に、ナセルに絵を描くことは建設中の今しかできないことであるため、ナセルへペイントする案を採用しました。ナセルに絵を描くことで、“自分が絵を描いた風車”という風に、地域の方に愛着を持っていただくと共に、再生可能エネルギーへ興味を持っていただきたいと思い、企画しました。
― 23年度に当社へペイントイベントに関するご相談を頂きました。当社の活動をお知りになったきっかけはなんですか
(山﨑様)風車の部品はコーティングなどがしっかりとされているものであるので、直接絵を描くのは難しいのではないかというのが社内の反応でした。風車の部品のコーティングに影響を与えないかということや、どのような塗料なら実現可能かといったことを専門的な方に聞く必要があると思い、塗料のペイントイベントについて調べていたところ、日本ペイントさんのHAPPY PAINT PROJECTを見つけました。HAPPY PAINT PROJECTではごみ収集車に塗料で絵を描いていたりされていて、その写真を見た瞬間に「これだ」と思いました。
当社が過去に実施したごみ収集車へのペイント
― イベントの準備において大変だったことはありましたか
(足立様)風車を設置する地域というのは風が強い場所でもあるので、当日塗料を入れた紙コップが倒れてしまうのではないかという不安がありました。そのため、会場の床をブルーシートなどで入念に養生したのですが、風が強すぎるためブルーシートを張るだけでも一苦労したのを覚えています。
― 塗料に触れられてのご感想はございますか
(大迫様)あのように塗料に触れるのは学生時代の美術の授業以来でしたので、かなり久しぶりでした。絵具と違って、自由自在に液が伸びるわけではありませんでしたが、発色の良さにとっても驚きました。また、参加されたお子さんに「○○色作ってほしい」と言われ、一体どの色とどの色を混ぜて作ったら良いのか分からなかったのですが、隣にいた日本ペイントの社員さんたちはスムーズに調色を行っていたのでさすがだなと感じました。子どもたち以外にも大人たちも存分に楽しむことができて良かったです。
― 貴社としては初めてのペイントイベントでしたが、イベント中の出来事で印象的だったシーンはありますか
(足立様)やはり子どもたちに本当に楽しんでもらえるのか、きちんとお絵描きしてもらえるのかというのはずっと不安でした。実際にスタートしたら、子どもたちは普段使い慣れている絵具との違いに戸惑いながらも、刷毛を上手く使ってポンポンと塗料を乗せるようにお絵描きしていました。しばらくすると真っ白だったナセルがどんどんと子どもたちの絵で彩られていって、子どもの順応する能力に感嘆しつつ、こういった子どもも大人も無邪気になれるイベントって素敵だなと思いながら見ていました。
― イベントを無事に終えられた後の社内の雰囲気はどのようなものだったのでしょうか
(大迫様)すごく評判が良かったですし、社内でも「どうやってナセルに絵を描いたの?」と聞かれる機会が多かったです。23年度のイベントが終了した時点で、来年度もやりたいという声が社内で早速上がり、もう一度日本ペイントさんにご相談したところ24年度も開催する運びとなりました。
― 地域の方々のペイントイベント後の反応はいかがでしたか
(山崎様)帰り際に「すごく楽しかった」とたくさんの方に言っていただいたことが印象的でした。また、イベントの後日、小学校から依頼をいただき、風車の見学会を開催する機会がありましたが、ペイントイベントに参加してくださっていたお子さんも来てくれていて、「イベントで風車に興味を持ったから今回も来ました」と言ってもらい、大変うれしかったです。道北地域も例外ではなく、子どもたちは大学進学や就職のタイミングで地元を出てしまうことが多く、少子高齢化が進んでいるのが現状です。そういった地域の子どもたちに今回のようなペイントイベントを行うことで、「自分の地元に風車を作る仕事・企業があるんだ」というのを認識してもらい、1人でも地元に帰ってくる子ども、地元で働く子どもが増えれば良いなと思っています。
今回、同社と協働し、ペイントイベントを行ったことで、道北地域の子どもたちにアートを楽しんでいただくことができました。
「風車」と「塗料」の珍しいコラボレーションが、新しい価値を創造し、塗料の可能性をさらに広げていくことが分かりました。
当社は今後も、塗料を通じて社会に幸せを届ける活動に取り組んでまいります。
【HAPPY PAINT PROJECTについて】
日本ペイント株式会社が「塗料を通じて社会に幸せをお届けする」というコンセプトで2017年から実施し始めたCSR活動です。この活動の一環として、当社とスポンサー契約を結んでいる日本ペイントスペシャルアンバサダーのSHOGEN氏とともに、全国各地で地域貢献のために、様々なペイントイベントも実施しています。イベントを通じて、地域活性化へのご支援、学校教育へのサポート、子供たちのいい思い出作り等、ペイントアートによる社会課題の解決、地域貢献とともにペイントの楽しさを世の中に伝え、新たな塗料・塗装文化の創造にも役立っております。同プロジェクトは、現在(2024年12月末時点)まで全国各地で累計160回のイベントを実施し、累計の参加人数が約9,150名に達しています。また、2019年より「ペイントでハッピーをお届けしたい」という思いから、「HAPPY PAINT PROJECT」というプロジェクト名を付けております。
CSR活動URL:https://www.nipponpaint.co.jp/csr/
\ HAPPY PAINT PROJECT Instagramアカウントもぜひご覧ください!/
@happypaintproject_nipponpaint
【お問い合わせ先】
日本ペイント株式会社 広報室 柳谷・山岡
TEL:03-5479-3616 E-mail:nptumarkpr@nipponpaint.jp