NOZAWA ART PROJECTへの協賛を行いました
- HAPPY PAINT PROJECT
2021/12/14
ダイバーシティー&インクルージョンとしてのコミュニティ創成を目的に、野沢で行われたアートプロジェクト NOZAWA ART PROJECT “NAP” の壁画アートに、当社長野営業所が賛同・協賛した活動をご紹介します。
「アートを通して野沢の地域内そして地域を超えて人と人のコミュニケーションを深める」そんな目的で2021年3月からワークショップなど各種のイベントがNAP内で企画されました。
その中でも壁画アートの企画は、野沢温泉村の宿「げんたろう屋」を営む女将 富井千鶴さんと、大阪でアートギャラリー「spectrum art gallery & lab」を運営する金光かざりさんが、大学時代からの仲の良い友人だったことがきっかけとなり始まりました。
当初、野沢温泉宿「げんたろう屋」の外壁へカラフルな塗料を塗ることは景観条例の規制対象となることがわかり、実施が危ぶまれる場面もありました。しかし、野沢の自然や多様性を表現するにはカラフルな表現は必須であり、また、野沢温泉村や趣旨に賛同された野沢温泉村を愛する地域の方による協力によって、無事認可が下り、壁画制作は進み始めたといいます。
そして、実際にアートとして表現したのはアーティスト「冬耳」さん。野沢をイメージした「森、水、炎」をテーマとして描いていきました。また、制作には趣旨に賛同された野沢温泉村を愛する、塗装店(ひるま塗装さん)、映像作家(山下さん)、野沢温泉村、地域ボランティア・子供たちが積極的に参加し温泉街を彩りました。
完成したアートは高さ14メートル、横幅22メートルの壮大なパブリックアートとなり、Nature・Art・Peopleの“NAP”が表現され道ゆく人も思わず顔をあげ立ち止まるシンボルとして野沢の雄大さを語りかけています。
これらの取り組みは、コロナ禍における暗い市況のなか、明るい話題として長野県のテレビ局、新聞社の取材も受け、県内のニュースで発信されました。また、製作過程や関係者の想いはプロジェクトホームページや、SNS、Youtubeにより発信され、より多くの人に野沢温泉の魅力を伝えています。ぜひ皆さまご覧いただくとともに、野沢へお越しの際には「げんたろう屋」の壁画アートをご覧ください。
NAP ホームページ:
Youtube:
https://www.youtube.com/watch?v=HH79cAYrsuM
https://www.youtube.com/watch?v=N_LtnRJaURE
【塗装仕様】
下塗:パーフェクトサーフ
上塗:パーフェクトトッップ ・ 1色のみパーフェクトトップローズ
【関係者のプロフィールとコメントのご紹介】
●Nozawa Art Project プロデューサー 金光かざりさん
(株)AMIC / spectrum art gallery &lab 代表
Nozawa Art project アートプロデューサー&デイレクター
関西大学・近畿大学非常勤講師 www.spectrumjapan.com
【コメント】
このコロナ禍において対人関係が希薄な中、人と人とのつながりによって、日本ペイントさんとも、つながることができ感謝です。塗料は品質、耐候性、つや、作家の表したい多様性を表現できる塗料でよかったです。
●アーティスト 冬耳さん
https://art-scenes.net/ja/artworks/11769?gallery_id=138
【コメント】
普段、作品制作に使用しているアクリル絵の具と比較するとパーフェクトトップは粘度が高く、塗装作業は慣れるまで時間がかかったが、塗料が垂れて汚すケースが少なく、使いやすかったです。
用意してもらった塗料は、ほぼイメージ通りの発色であり、今回の作品のイメージに沿う塗料だった。塗料は絵の具と違い、乾燥後色がのぼるため、イメージ通りの調色ができず、作り直したケースもあったが、徐々に感覚が慣れました。
また、建物の形状や天候に左右されるシュチュエーションがあり、苦労しました。
パーフェクトトップ自体は塗料の臭気は全く気にならず作業できたが、1色のみローズが入っており、これは臭いが気になりました(笑)
●施主 げんたろう屋 女将 富井千鶴さん
民宿げんたろう屋 創業70年 かけ流し温泉
野沢温泉には複数の源泉があり、13ヵ所の外湯(源泉かけ流しの公衆浴場)がある。げんたろう屋さんは麻釜の湯、滝の湯の2種類の温泉が別々に楽しめる。国内だけではなく、海外の旅行者からも人気。
【コメント】
いろんな人が繋がって今回の取り組みできた事は本当に嬉しい。お客様が見てワクワクするような取り組みがしたかった。げんたろう屋の前は下り坂になっており、皆、下を見ながら歩いてきますが、壁画をきっかけに顔を上げて、そのまま空を見上げて、自然を見て、普段住んでいると忘れてしまっている野沢温泉の良さを思い出してほしい。
塗料の役割は、屋根を塗り替えてきれいにするなど、塗料の美観的要素、機能面しか考えていなかったので、今回それにアートの要素が入り新鮮な気持ちになった。
●塗装店 ひるま塗装 蛭間太祐さん
蛭間太祐さんプロフィール
ひるま塗装 代表 野沢を拠点とした、建築汎用塗装店の代表。
埼玉出身 野沢温泉村の自然を愛し移住。富士マウントフジ・トレイルクラブ理事 富士山の安全管理・環境保全活動をメインとした団体で、山岳ガイドも兼務される。
【コメント】
普段から日本ペイントの材料を使っており、御社のホームページを見て、社会貢献活動の取り組みは何となく知っていました。野沢アートプロジェクトの取り組みと趣旨が一致していると思い、販売店:メイワさんに相談した経緯がありました。今回協賛してもらえて非常にうれしく思います。
このような取り組みを通じて、お客さんが塗料に興味を持って外壁塗装をより楽しんで考えていただけるきっかけになれば嬉しく思います。
今後も人口減少によりシャッター街となった、商店街のシャッターに、明るいアートペイントを施すイベントも考えています。是非、次回も協賛いただけたらありがたい。
●NAPドキュメント映像制作、壁画塗装も参加された、山下継一さんプロフィール
1972年高知県生まれ。映像作家、写真家、mdm productions 主宰
日本で数少ない山岳スノーボード映像作家の一人。2000年より独自のスノーボード映像表現として14本のDVD作品を発表。オリジナルな目線とシンプルかつ斬新な表現で独自のスタイルを確立。国内の様々な雪山で山岳バックカントリースノーボードの撮影し作品を作り続ける。
2006年長野県に移り住み夏冬問わず大自然の中で撮影活動を展開する。スノーボード作品のみならず音楽フェスやPV制作等、映像作家として幅広く活動する。
●日本ペイント長野営業所 恒吉
当初このPJTのご相談を受けたときは、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、在宅ワークで人と人との繋がりが希薄になったのを悲しく感じていた中でした。
このPJT参画を通じて、国内外からの観光客、移住者が多く、国籍、カルチャー、価値観など、さまざまなバックグラウンドを持つ人達を受け入れる懐の深い、温かい、野沢のPJTメンバーと出会い、繋がり、お考えを深く知る事ができました。
熱心にお話しされるPJTメンバーと面談を重ねる度に、このPJTの目指す目的は、当社の経営理念と共通のものを感じました。この地域貢献活動へ参加できたことに感謝しています。