SPECIAL COLUMN

光のコラム 03|Acalux アカルクス

"陽炎(かげろう)はどうして見える?"

 陽炎は、そこに何もないのに水たまりや景色が見える現象です。暑い、風の弱い夏の日に起こりやすい現象です。これは空気が光を屈折させることで起こります。暑い夏の日では、地面に近い空気は地面の熱で高い温度になり、温度の高い空気は少し膨張して密度が薄くなります。
 一方、少し高い場所の空気はそれほど温度が高くないため、地面に近い空気と密度の差が大きくなります。密度の差が大きくなると、温度の高い空気と低い空気の間で、光の屈折が起こります。そのため、本来そこにはないはずの景色が見えたり、水溜りが見えたりするのです。水溜りがあるように見えるのは、空がそこに映っていて、それが水溜りのように見えているからです。

陽炎のメカニズム

※図は極端に表現しています。