内装ペイントの基本

内装の壁に色を入れる効果

女性

知らなかったけど、内装のペイントって面白いわね。でも今まで白い壁が当たり前だったから、色を入れることにはちょっと抵抗があるわ…

マレットちゃん

確かにイメージもつかへんし心配やんな。実は、色には人の心や身体に影響する力があんねん!いろんな色の効果を知ってから判断してもええんかもなあ~。

内装の壁の色で毎日の気分が変わるかも

内装の壁の色で毎日の気分が変わるかも

内装の壁の色というと好みやデザイン性の観点から語られることが多いですが、実は住む人の心身にさまざまな作用をもたらすともいわれています。心理面では、例えば「赤は情熱」「青は冷静」など、それぞれの色は人に対して特定の心理的イメージを与えます。身体面では、色が交換神経や副交感神経といった自律神経に作用し、体感温度が変化することがあります。

日本の内装の壁に多い白色は、清潔で上品な印象を与える色です。しかし一方で圧迫感や緊張感を与える刺激色でもあり、部屋にいることで疲労につながる可能性もあります。

家での暮らしをより快適にしたいと思ったら、色が持つ心理的・生理的効果を理解した上で、空間の目的に合わせて内装の壁の色を決めてみるのも良いでしょう。

色別の心理的・生理的効果

ここでは、赤・桃・橙・黄・緑・紫・青・白・灰・黒の10色について、それぞれの心理的・生理的効果を説明します。内装の色を選ぶ際の参考として役立ててください。
色相が人に与える効果は個人差があり、上記の説明は必ずしも全ての人に効果が得られるものではありません。

赤色:活発な印象を与え、交感神経に作用する

赤色:活発な印象を与え、交感神経に作用する

赤色は、情熱的で活発な印象を与えます。また身体的には、交感神経に作用してアドレナリンが分泌され、血圧が上昇して呼吸数・筋肉緊張が増大する色です。赤い部屋にいると開放的で興奮した状態になり、体感温度も上がるとも言われています。

桃色:幸福や愛情深さを表し、エストロゲンに働きかける

桃色:幸福や愛情深さを表し、エストロゲンに働きかける

桃色は、幸福や愛情深さ、優しさを感じさせ、ロマンティックな印象を与える色です。また、若々しさをつくるホルモンであるエストロゲンに働きかけるため、若返りの色と呼ばれています。

橙色:陽気さを感じさせ、腸の働きを活性化させる

橙色:陽気さを感じさせ、腸の働きを活性化させる

橙色は、社交性や陽気さ、仲間意識を感じさせる色です。身体的には、自律神経に作用して腸を活性化させ、食欲を増進させます。

黄色:人を朗らかにさせ、集中力増大や消化促進の作用がある

黄色:人を朗らかにさせ、集中力増大や消化促進の作用がある

黄色は、幸福・楽しい・希望などをイメージさせ、人を朗らかにする色です。また、自律神経系に作用し、集中力を増大させたり消化を促したりします。

緑色:安心感を与え、脳下垂体や目の緊張に働きかける

緑色:安心感を与え、脳下垂体や目の緊張に働きかける

緑色は、見た人に安心感や平和をイメージさせる色です。身体的には、脳下垂体に働きかけて、精神が安定したりストレスが緩和されたりします。また、目の周辺の緊張が和らぐため、眼精疲労も緩和する色です。

紫色:個性的な印象を与え、精神を安定させる

紫色:個性的な印象を与え、精神を安定させる

紫色は、個性的・優雅・ミステリアスな印象を与える色です。紫色を見ると精神が安定し、睡眠に効果的であったりインスピレーションが湧きやすくなったりします。

青色:知性や冷静さを感じさせ、セロトニンの分泌を促す

青色:知性や冷静さを感じさせ、セロトニンの分泌を促す

青色は、知性・冷静さ・誠実さ・慎重さを感じさせる色です。身体的には、副交感神経に作用してセロトニンの分泌を促し、血圧が下がったり呼吸数や筋肉緊張が減少したりします。

白色:清潔感や上品さをイメージさせ、筋肉を緊張させる

白色:清潔感や上品さをイメージさせ、筋肉を緊張させる

白色は、清潔感・純粋さ・上品さ・素直さ・正義感をイメージさせる色です。身体的には、筋肉を緊張させると言われています。

黒色:威厳さや高級さを感じさせ、体に刺激を与えない

黒色:威厳さや高級さを感じさせ、体に刺激を与えない

黒色は、威厳さ・高級さ・孤独さ・都会さを感じさせ、心が安定する色です。また、光が遮断させるため余計な刺激が体に与えられず、頭が冴える効果もあります。

灰色:スマートさや控え目な印象を与え、頭を冴えさせる

灰色:スマートさや控え目な印象を与え、頭を冴えさせる

灰色は、スマートさやデリケートさを感じさせ、落ち着いていて控え目な印象を与える色です。また、光を遮断するため黒に近い作用があり、頭を冴えさせる効果があります。