塗料の基礎知識
塗膜の劣化
雨や風、夏場の太陽を浴び続けていたりすると、さすがの塗膜も少しずつ痛んでくるんや〜。条件にあった塗料を選ぶのがポイントやな。
塗膜が劣化する3大要因
塗膜は、主に「紫外線」「熱(太陽光の赤外線)」「水」の3つの要因によって劣化します。
【塗膜が劣化する3大要因】
また、塗膜は下地や周辺環境の影響を受けて劣化することもあります。塗膜がこれらの影響を受けると、さまざまな劣化の兆候が塗膜に表れ、段階的に劣化が進行していきます。
塗膜が劣化する過程と建物への影響
【塗膜が劣化する過程】
塗膜が劣化する過程は大きく4段階に分かれます。最後の段階である「はがれ」が起こると、塗料の保護機能が発揮されないため、建物自体の劣化につながります。
つや引け・退色・変色
【事例:つや引け・退色・変色】
つや引けや退色、変色は塗料の成分である樹脂の劣化によって起こります。これらの劣化現象が起こると、建物の美観不良につながります。
白亜化(チョーキング)
【事例:白亜化(チョーキング)】
白亜化(チョーキング)は、樹脂の劣化によって顔料が塗膜表面に現れることで発生します。塗膜に触れたときに白っぽい粉が手に付着すれば、白亜化が起こっていると言えます。白亜化が起こると、建物の美観が損なわれます。
割れ(クラック)
【事例:割れ(クラック)】
割れ(クラック)は、塗膜の劣化の他、さまざまな原因で発生します。割れ(クラック)が起こると建物の美観が損なわれるだけでなく、建物の素地へ水が浸入してしまいます。
はがれ
【事例:はがれ】
はがれは、塗膜の付着力が低下したことによって発生します。はがれが起こると、素地を保護する機能が失われ、建物自体の劣化につながります。