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東京大学 生産技術研究所 立間研究室との共同研究成果報告
「第86回応用物理学会秋季学術講演会」にてPoster Awardを受賞

  • お知らせ

2026/01/16

日本ペイントホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、国立大学法人東京大学と締結している産学協創協定に基づく共同研究を進めています。その活動の一環として、東京大学 生産技術研究所 立間 徹教授、Lee Seung Hyuk助教らと、日本ペイント株式会社(以下、当社) 小川 弘隆研究員との研究グループ(以下、本グループ)が、公益社団法人応用物理学会が主催する「第86回応用物理学会秋季学術講演会」(以下、本講演会)にてPoster Award(以下、本賞)を受賞しましたのでお知らせします。
 

本講演会は2025年9月7日から10日の間、名城大学天白キャンパスにて開催され、4日間で約8,400名が参加し、983件のポスター発表が行われました。その中から18件が本賞に選ばれ、本グループが応用物性科名で本賞を受賞しました。

本研究では、塗料・塗膜に関する分析活用やナノ粒子を活用した塗膜付加価値への応用が期待できます。さらに、センサーの観点では、例えば原料の受け入れ検査の精度を上げることにより塗料・塗膜不具合発生頻度の大幅低減を可能にすることを目指しています。

【発表内容】
レーザーアブレーションで作製したITO(アイ・ティ・オー)ナノ粒子集合体を用いた、 プラズモニック屈折率センサー

【発表のポイント】
1. レーザーアブレーション法(注1)により保護剤フリーでITOナノ粒子を合成。



2. そのITOナノ粒子基板で、近赤外領域における屈折率をセンシング(注2)し、周囲屈折率変化に伴う波長シフトと高い感度・センシング能を実証。




3. ITO特有の屈折率感度挙動のメカニズムを解明し、新たなプラズモニック屈折率センサー開発のための指針を確立。

従来、ITOナノ粒子は主に有機溶媒中で合成されるため、表面保護剤がセンシングの阻害要因となりますが、今回の研究により、保護剤フリーのITOナノ粒子を合成する方法を開発しました。これにより、大気下で溶液や有機保護剤を使わずとも、簡便にITOナノ粒子を合成・担持できるようになります。これらの技術は塗料・塗膜に関する分析活用(センシング技術活用)や塗膜付加価値への応用が期待できます。


(注1)レーザーアブレーション法とは
極めて短時間に高エネルギーのレーザー光を当てて材料の表面を蒸発させることで、刃物に触れずに金属・ガラス・セラミックなどほぼ全ての固体を極めて精密に加工できる技術で、角膜手術や半導体チップ加工、薄膜作製、LA-ICP-MSによる物質分析など幅広い分野で利用されています。


(注2)センシングとは
センサーなどを使って温度・圧力・光・化学物質などの状態や変化を「感知」し、それを電気信号やデータとして取り出す技術・手法のこと。屈折率をセンシングすることで、塗料・塗膜の性質を知ることができます。


当社は、今後も共同研究成果をもとに、実社会への安全・安心の提供、社会貢献の早期実現を果たしてまいります。
■ 研究の詳しい内容はこちらよりご覧いただけます

【報道関係者からのお問い合わせ先】
日本ペイント株式会社 マーケティング本部 ブランドマーケティング部 大平・山岡
 Email:nptumarkpr@nipponpaint.jp