第8回横浜トリエンナーレで横浜美術館側壁に描かれた
アーティストSIDE COREの作品に協力しました

  • HAPPY PAINT PROJECT

2024/06/26

日本ペイント株式会社(本社:東京都品川区、以下、当社) は塗料を通じて社会に幸せをお届けする活動「HAPPY PAINT PROJECT」の一環として、この度、第8回横浜トリエンナーレ(主催:横浜市、(公財)横浜市芸術⽂化振興財団、NHK、朝⽇新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会、以下、同展)で会期期間2024年3月15日(金)から6月9日(日)までの78⽇間にわたり制作された、壁面アート作品に協力いたしました。
 

同展は日本における現代アート国際展の一つで、今年は「野草:いま、ここで生きてる」をテーマに、現代アートを通じて、「先行きの見えないこの時代を野草のようにもろく無防備でありながら、同時にたくましく生きようとするひとりひとりの姿に目を向け、その先にある希望をともに見つけること」を願い、開催されました。
 

今回、同展での作品の一つとして、横浜美術館側壁にてアーティストユニット「SIDE CORE(サイドコア)」(以下、同アーティスト)が当社の塗料を使用し、作品名「big letters, small things」(以下、本作品)を制作しました。本作品について、同アーティストへのインタビューを行いました。


 

―壁画の魅力について
壁画は、普段美術に興味がない方でも、「無料で誰でも」見ることができる点がとても大事であり、面白いところです。また、壁画には今回文字も描いていますが、主に絵を描くことが多いので文字が読めない方でもご覧いただき共感できるものがあるところに壁画の可能性を感じます。また整備された街中に、ノイズのような絵があることで、日常の中に変化を感じていただけると思います。


―会期中の本作品の変化や描かれた絵について
会期が約80日ありますが、開幕前から描いているので約90日間、毎日絵が変化しています。変化には、例えば壁画に貼っているポスターを貼り替えるといった小さな変化もあれば、高所作業車を使って全面塗り替えるといった大きな変化もあります。本作品はさまざまな変化を通じ、「現実は変えられる」というコンセプトを明示した作品になっています。また、絵については私たちがグラフィティやストリートアートに興味があるので、それらをテーマにした絵や、街に関するテキストや詩も描いています。


 

―本作品に使用した塗料について
壁面に描いたときの匂いなど、トラブルの少なさや扱いやすさから水性塗料を使用しました。約5メートルの棒の先端にローラーを取り付けて描いていましたが、ペンキの粘度が高めだったことにより、棒を持ち上げる際にタレにくくとても良かったです。そしてローラーへの含みも良かったので、大面積を塗りやすかったです。また、見てくださる方に、作業している雰囲気を感じさせず、普通の壁のように見せたかったので養生をなるべく少なくしていました。それもあり、塗る前は飛び散ることも心配していたのですが、実際は飛び散りが少なく助かりました。
 


 

インタビューから、同アーティストが考える壁画の魅力や、長期間にわたり塗りつぶされ描かれる作品を通じて表現された「変化」のコンセプトについて理解が深まり、塗料を通じた表現の可能性を改めて感じられる作品となりました。
当社は今後もアートへの支援を通して、社会に幸せをお届けする「HAPPY PAINT PROJECT」に取り組んでまいります。
 

【作品について】
制作期間:2024年3月15日(金)~6月9日(日)
(※作品制作は終了しています。会期終了後は作品をご覧いただくことはできません。)
場所:横浜美術館 〒220-0012 横浜市西区みなとみらい3-4-1
制作者:SIDE CORE
作品名:big letters, small things
使用塗料:オーデフレッシュU100II(製品はこちら
被塗物:被塗物:石壁に貼りつけたシート上
塗り平米数:のべ910平米
 

【SIDE COREについて】
2012年に活動を開始した、高須咲恵 氏、松下徹 氏、西広太志 氏によるアーティストユニットで、東京都を拠点に活動されています。個人がいかに都市や公共空間のなかでメッセージを発するかという問いのもと、ストリートカルチャーの思想や歴史などを参照し制作されています。
 

【第8回横浜トリエンナーレについて】
横浜トリエンナーレは、3年に一度開催される現代アートの祭典です。2001年にスタートし、国内の芸術祭の中でも長い歴史を誇ります。国際的に活躍するアーティストや専門家をアーティスティック・ディレクターとして招き、世界のアーティストたちがいま何を考え、どんな作品をつくっているかを広くご紹介するのが特徴です。今回の第8回展は、「現代アートの良質の入門編になる」ことを目標とし、①「野草:いま、ここで生きてる」をテーマに展開する展示(横浜美術館他、全5会場)と②「アートもりもり!」の名称のもと、市内の各拠点が統一テーマ「野草」を踏まえたプログラムを展開しました。
 

(開催概要)
・タイトル:第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで⽣きてる」
・アーティスティック・ディレクター:
リウ・ディン(劉鼎)、キャロル・インホワ・ルー(盧迎華)
・会期:2024年3⽉15⽇~6⽉9⽇(開場⽇数:78⽇間)
・会場:
横浜美術館(横浜市⻄区みなとみらい3-4-1)
旧第⼀銀⾏横浜⽀店(横浜市中区本町6-50-1)
BankART KAIKO(横浜市中区北仲通5-57-2 KITANAKA BRICK & WHITE 1F)
クイーンズスクエア横浜(横浜市西区みなとみらい2-3クイーンズスクエア横浜2Fクイーンモール)
元町・中華街駅連絡通路(みなとみらい線「元町・中華街駅」中華街・山下公園改札1番出口方面)
・主催:横浜市、(公財)横浜市芸術⽂化振興財団、NHK、朝⽇新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会

 

【お問い合わせ先】
日本ペイント株式会社 広報室 柳谷・吉本
TEL:03-5479-3616  E-mail: nptumarkpr@nipponpaint.jp