実績インタビュー:大阪梅田ツインタワーズ・サウスの壮麗な空間から見つける特殊内装塗装の可能性

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2023/11/10

ニッペラボでは、当社の塗料をご使用いただいた実績を紹介しております。(こちらよりご覧ください)

 

今回は、当社の内装用水性特殊多彩意匠仕上材である「パーフェクトインテリアEMO」を使用した大阪の新しいランドマークである大阪梅田ツインタワーズ・サウスについて、建設設計を担当されました株式会社竹中工務店 鈴木星穂様、施工を担当されました
株式会社フロッツワークス 代表取締役山口洪司様、塗装職人の室屋瑠那様にお話しをお伺いしました。

 

  
大阪梅田ツインタワーズ・サウスの正面         EMOが一面に塗装された1階エントランスホール

 

 

都市部でも季節の移り変わりを感じ取れる空間を意識
鈴木様:設計全体のコンセプトは「梅田木立」でした。
梅田は大阪の中心部にあたり、自然を感じにくい側面があります。大阪のランドマークとして、長く愛される存在となるよう、
訪れる人たちが日々の季節や光の移り変わりを感じる飽きの来ない空間を目指し、設計しています。

(仮)設計コンセプト「梅田木立」と内装の設計資料

 

  
EMOが一面に塗装された1階エレベータホール       外からの光を取り入れ心地の良い空間を演出する11階フロア

 


(左から)株式会社竹中工務店 鈴木星穂様、株式会社フロッツワークス 室屋瑠那様

 

職人によるオンリーワンの表現。だからこそ映える空間
鈴木様:内壁の意匠は樹皮をイメージしています。壁面に凹凸をつけることで、取り込んだ光を陰影で表現しています。
これだけの大面積空間を画一的な単色で仕上げてしまうとどうしても圧迫感のある空間になってしまいます。
そんな中で職人により仕上がり方が違う深みのある仕上げ材として「パーフェクトインテリアEMO」が検討に上がりました。

室屋様:実際に塗装してみて、難しくも非常に楽しい塗料だと感じました。 均一にならないようにと意識しすぎるとかえって
統一感が出てしまい、ランダム感を出すことに苦労しました。
また今回の物件は光の表現がテーマになっていますが、作業時間帯によって光の印象が変わるため、次の日に微修正することは頻繁にありました(笑)
ただ、職人それぞれの個性が出るオンリーワンの塗装の肌感も、仕上がりの華やかさも新鮮で、 工期中はずっと楽しみながら作業が出来ました。

 
EMOフロー樹氷の特殊仕様で仕上げられた壁面     凹凸による陰影と光輝顔料による煌めき

 

 

 

 

EMOが果たした役割・特殊内装塗装の可能性
鈴木様:EMOは意匠性と生産性の高さを両立した仕上げ材だと思います。通常の工法では押出成形セメント板を立てた後、
金物を挟みその上に建材を貼り付けますが、塗装は押出成形セメント板の後そのまま仕上げに入れるため工程が少なく済みます。
その上で高級感を表現できており、建物の利用者様にもご好評いただいています。

山口様: 当初はリシン塗材とマイカ顔料で竹中工務店様からの依頼であるメタリック感を表現しようとしていましたが、途中でEMOを知り、これは使える と感じました。そこから仕様確立には3か月ほど試行錯誤を重ね、特殊な仕様として、パテを活用し、吸い込みを利用した陰影による独特の表現で了承を得るに至りました。天然素材の仕上げ材に比べて、汚れの拭き取り性能が高い点は、EMOならではの価値と思います。

 

 

大阪梅田ツインタワーズ・サウスは阪神 大阪梅田駅前に立地しています。梅田駅を訪れた際には是非お立ち寄りいただき、設計コンセプトである「梅田木立」を感じることのできるEMO塗装の仕上がりをご覧ください。