建築用塗料について/ よくあるご質問
外壁の窯業系サイディングの塗替えは注意が必要と聞いたがどういう意味ですか?
窯業系サイディングは、ALCパネルと同様に断熱性が高い建材のため、特に夏場、日射を受けて南西面を中心にかなり高温になり、素地から水蒸気が発生しやすくなります。
旧塗膜が弾性塗料の場合、剥がさずに塗り重ねてしまうと、水蒸気が逃げにくくなり、熱軟化した塗膜を膨らませてしまう問題(膨れ)が生じます。
また、可塑剤が含まれるタイプのシーリング材(変性シリコンコーキング、軟質塩ビ製ガスケット等)に直接塗ってしまうと、べとつきが生じ、黒筋汚れの原因となります。、シーリング材は伸縮するため、その動きによっては、塗膜がひび割れたり、剥がれたりするので注意が必要です。
また、2000年代初頭から窯業系サイディングの種類が多様化し、光触媒その他の高耐久サイディングが増加しています。これらの塗装改修の場合、普及タイプの窯業系サイディングに使用される下塗り塗料では、十分な付着性の確保が難しい場合があるためご注意ください。