当社独自の樹脂技術により高耐候性・高作業性を実現
住宅外壁向け上塗り塗料「ニッペ パーフェクトトップ」を新発売
- 製品
2012/10/05
日本ペイント株式会社(本社:大阪市、社長:酒井健二)は、住宅外壁向け上塗り塗料として、現場で作業がしやすく、当社従来品より紫外線に対する耐候性を向上させた新製品を開発し、「ニッペパーフェクトトップ」として9月25日(火)より販売を開始しましたので、ここにお知らせいたします。
戸建て住宅やアパート等の中小規模塗り替え工事物件を日常的に施工する施工店市場をターゲットに昨年上市しました下塗り材「パーフェクトサーフ」「パーフェクトフィラー」「パーフェクトプライマー」は、現場での塗装作業性や上塗り塗装時の仕上がり性の高さなどで話題となり、日本ペイントの下塗り材ブランド「パーフェクトシリーズ」として市場へ知らしめることができました。しかし同シリーズを市場へ定着させるためには、このシリーズに特化した上塗り材を投入し、下塗り〜上塗りまでのシステム化が必要と考えました。今回は専用の上塗り材を用意することで「パーフェクトシリーズ」をこの市場でのブランドとして定着させ、シリーズ全体の売上げ拡大を目指します。
「パーフェクトトップ」は、パーフェクトシリーズ専用の上塗り材として求められる高耐候性・高作業性を、新しい2つの手法にて実現しているのが特長です。
まず、紫外線による塗膜劣化は、塗料の白色顔料として使用される酸化チタンが紫外線を吸収することにより発生する劣化因子「ラジカル」が塗膜中の樹脂を破壊することが一因であるため、当社独自の新技術である「ラジカル制御技術」(図1)によって「ラジカル」の発生を制御。これによりアクリル樹脂系塗料でありながら、当社従来シリコン樹脂塗料を越える高い耐候性を実現しました(図2)。
次に、アクリル樹脂に中空ポリマーを掛け合わせる「ポリマーハイブリッド技術」により、塗料の粘性と表面張力を制御。これにより塗装時にローラーが塗料を吸い込みやすくなるとともに塗装感が軽くなり、また、塗料が跳ね返りにくい粘性となることで、ローラーによる塗料飛散が少なくなりました。さらに、中空ポリマーの効果により塗料の転写性が向上し、素地の隠蔽性が高くなるとともに高光沢を得ることが可能となるなど、塗装外観も大幅に向上しました。特に、既に販売の下塗り塗料「パーフェクトフィラー」「パーフェクトサーフ」「パーフェクトプライマー」と合わせて使用することで、美しい外観を得ることが可能となりました。
加えて、防藻・防カビ性や低汚染性も有しているため、高作業性・高耐候性のみならず、塗装外観の保持に適した塗料として使用できます。
今後、当社では「ニッペ パーフェクトトップ」を全額出資子会社の日本ペイント販売株式会社(本社:東京都品川区、社長:利光哲也)を通じ、住宅塗替え市場を中心に、既に販売の下塗り塗料「パーフェクトフィラー」「パーフェクトサーフ」「パーフェクトプライマー」などとともに「パーフェクトシリーズ」として広く展開していき、初年度(2012年度)は5,000万円、次年度(2013年度)は3億円の売上を見込んでおります。
「ニッペ パーフェクトトップ」の概要
- 1.品名
- 「ニッペ パーフェクトトップ」
- 2.用途
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- モルタル面・コンクリート面の塗替
(「ニッペ パーフェクトフィラー」と併用を推奨) - 窯業系サイディングボード・ALCパネル面の塗替
(「ニッペ パーフェクトサーフ」と併用を推奨) - 一般鉄部・ステンレス金属系サイディングボードの塗替
(「ニッペ パーフェクトプライマー」と併用を推奨)
- モルタル面・コンクリート面の塗替
- 3.特長
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- 高作業性
- 高耐候性
- 高光沢・高外観
- 防藻・防カビ性
- 低汚染性 などを実現
「パーフェクトシリーズ」商品群
品名 | 種類 | 容量 | 色相 | つや |
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パーフェクトトップ | 1液水性ラジカル制御形 ハイブリッド高耐候性塗料 |
15kg 4kg |
各色 | つや有り 5分つや有り 3分つや有り つや消し |
パーフェクトフィラー | 水性反応硬化形 ソフトフィラー |
15kg | 白色 | つや消し |
パーフェクトサーフ | 窯業系サイディングボード 改修用下塗材 |
15kg | - | - |
パーフェクトプライマー | 金属系サイディングボード 改修用下塗材 |
15kgセット 4kgセット |
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- (図1)ラジカル制御技術について
- (図2)促進耐候性試験結果
「当社従来シリコン樹脂塗料」よりも高い耐候性を実現しました。