第２４回グッド・ペインティング・カラーの「改修部門」にて優秀賞を受賞した物件です。

色彩デザイン提案のポイントとして、色彩では山地にある工場“らしさ”をテーマとし、緑との調和・山を背景とした際の見え方・施設機能と色彩との整合性に重点を置いて考えています。特に上部アクセントでは、自然の緑に光が当たり色が散りばめられて見える様を、高明度・中明度・低明度の色彩をランダムに散りばめて表現する事で背景の山と融合し、豊かな自然の景観を保つようにしています。

また、 デザイン面では企業姿勢として重点をされていた「まっすぐ」という言葉を尊重し、外観に表現。真っ直ぐな線を交差させ、多様な面を作成、その面に生産部門・商事部門・社会貢献活動の3要素の意味合いで3色を配しました。それぞれの活動を“まっすぐに”取組む事で、活動が交わり多くの機会や結果が生まれる事を願いデザインに込めています。

>審査員コメントのご紹介：

寒色系を用いて緑豊かな自然景観との調和を図ることの難しさはよく知られているが、コーポレートアイデンティティーの視点から求められたこの課題に対して、綿密な色彩コンセプト立案と丁寧な色彩選定によって解決している。

グッド・ペインティング・カラーとは：

　（一社)日本塗料工業会、日本塗料商業組合、(一社)日本塗装工業会で主催する、環境色彩コンペのこと。

インタビュー記事についてはこちら：https://www.nipponpaint.co.jp/news/20221221/244/