住宅塗り替え用塗料「パーフェクトシリーズ」に屋根用水性遮熱塗料を追加
10月21日〜5つの新製品を発売

  • 製品

2016/10/21

日本ペイントホールディングス株式会社(本社:大阪市北区、社長:田堂哲志)のグループ会社で、主として汎用(建築用・重防食用・自動車補修用)塗料の製造・販売を手がける日本ペイント株式会社(本社:東京都品川区、社長:相田新吾)は、住宅塗り替え用塗料「パーフェクトシリーズ」ブランドに、熱伝導制御技術を付与した屋根用高日射反射率(遮熱)塗料を追加いたします。これにより「外壁・付帯部・屋根・内装からベランダ・屋上までまるごとパーフェクト」での品揃えがさらに充実し、お施主様のニーズに柔軟に対応する提案が可能になります。
また、建築物の外部付帯鉄部で下塗りから上塗りまでオール水性塗装仕様を可能にする製品なども合わせて発売いたします。

1. ダブル反射と熱伝導制御技術による「トリプル遮熱効果」と、パーフェクトシリーズのラジカル制御技術による優れた高耐候性・高作業性を踏襲した住宅用化粧スレート屋根塗り替え水性遮熱塗料
水性反応硬化形熱伝導制御サーフェーサー
「ニッペ パーフェクトクーラーサーフ」
水性ラジカル制御形高耐候屋根用高日射反射率(遮熱)塗料
「ニッペ パーフェクトクーラーベスト」

太陽の近赤外線領域の光を反射し、屋根表面の温度上昇を抑制する屋根用遮熱塗料市場は年々拡大しており、積雪地を除く日本各地において、屋根用塗料の遮熱機能は標準装備になりつつあります。
「ニッペ パーフェクトクーラーベスト」は、遮熱塗料「サーモアイシリーズ」で培ったダブル反射技術(上塗り・下塗り両方に熱反射技術を付与)に、熱伝導制御技術を付与した下塗り「ニッペ パーフェクトクーラーサーフ」を組み合わせ、ダブル反射+熱伝導制御の「トリプル遮熱効果」技術を構築。当社の従来タイプの屋根用水性遮熱塗料と比較して、鋼材裏面の温度上昇を最高約10℃、内部温度の上昇を最高約2℃抑制することが可能です(社内試験「断熱BOX内での赤外線ランプ照射試験」結果)。
業界最高水準※の技術により高い遮熱効果を発揮するこの製品を、「パーフェクトシリーズ」の住宅用化粧スレート屋根塗り替え水性遮熱塗料としてラインナップに加えました。

2016年10月当社調べ
電子カタログ:
ニッペ パーフェクトクーラーサーフ・ニッペ パーフェクトクーラーベスト

ニッペ パーフェクトクーラーサーフ・ニッペ パーフェクトクーラーベストの「トリプル遮熱効果」

  • 上塗り「ニッペ パーフェクトクーラーベスト」の遮熱技術

    遮熱顔料により、高い遮熱性能を発揮します。

  • 下塗り「ニッペ パーフェクトクーラーサーフ」の赤外線反射技術

    赤外線反射顔料により、遮熱下塗りとしての近赤外線反射効果を最大化します。

  • 下塗り「ニッペ パーフェクトクーラーサーフ」の熱伝導制御技術

    中空バルーンの効果により、熱伝導率を通常の下塗りよりも低減しました。
    従来の遮熱システムでは得られなかったパーフェクトな熱伝導制御システムを構築しました。

断熱ボックス内での赤外線ランプ照射試験

ボックス内にて試験板裏面とボックス内部の温度変化を測定。当社の水性遮熱仕様塗膜と比較して鋼材裏面は10℃、ボックス内部は2℃の温度差を確認。

2.平滑な仕上りと良好な作業感が特長の1液水性反応硬化形鉄部・外壁兼用シリコン系塗料
「ニッペ 水性ファインSi」

外部鉄部の塗り替えは、耐候性、防錆性、そして水性塗料特有の仕上り肌の問題から、依然として弱溶剤系塗料で塗装されるのが一般的です。
「ニッペ水性ファインSi」は1液の水性塗料ながら、レオロジー※コントロールにより、鉄部でも弱溶剤系塗料並みの平滑な仕上りと作業感を実現しました。
今回同時に発売する水性1液形のさび止め塗料「1液水性デクロ」等、当社の水性さび止め塗料との組み合わせにより、屋外鉄部塗装においても下塗りから上塗りまでオール水性塗装仕様が可能となり、塗装現場での臭気対策など環境配慮に貢献します。

レオロジー:物質の変形・流動性 写真:鉄扉に塗装して美しい仕上りが特長のニッペ水性ファインSi
電子カタログ:
ニッペ 水性ファインSi

ニッペ水性ファインSiの特長

  • 弱溶剤系塗料のような作業感と仕上り

    従来の水性塗料はエマルション樹脂の特性上、粘性が少ないためボッテリ感がありました。塗装してもフロー(流動)しにくく、平滑性に欠ける仕上りでしたが、ニッペ水性ファインSiはレオロジーコントロールにより粘性を最適化しました。塗装時にフローしやすくなり、弱溶剤系塗料を塗装しているような作業感と平滑な仕上りを実現しました。

  • 耐候性・耐久性

    シリコン樹脂を複合した最先端の1液水性反応硬化技術により、優れた耐候性・耐久性を実現。内・外部を問わず使用可能です。

  • 鉄部・外壁兼用の多用途性

    用途に応じた下塗りを選択することで、鉄部・金属系下地面はもちろん、窯業系サイディングボードやコンクリート・モルタル外壁面などの新設・塗り替え塗装に幅広く使用可能です。また、硬質塩ビやFRPに対しては塗装前の研磨により、直接塗装することもできます。

3.外部鉄部塗装にも適用可能な水性1液速乾変性エポキシ樹脂さび止め塗料
「1液水性デクロ」

近年の住宅塗り替え工事における鉄部塗装のさび止め塗料においては、防錆性能や取り扱い性の良さから、弱溶剤形の1液変性エポキシ樹脂さび止め塗料の使用が一般的です。しかしながら塗装周辺環境への臭気対策の面から、外部適用可能な高性能の水性さび止め塗料が求められています。
「1液水性デクロ」は弱溶剤形の使いやすさと高防錆性を有し、環境に配慮した水性1液速乾変性エポキシ樹脂さび止め塗料です。
水性タイプのため臭気が少なく、また消防法上は非危険物となり、安全性が高く環境に配慮した塗料です。水性上塗りとの組み合わせでオール水性塗装仕様となり、塗装周辺環境への臭気対策や安全性に配慮した鉄部の塗替えが可能です。

電子カタログ:
1液水性デクロ

1液水性デクロのすぐれた防錆性能

CCT 120サイクル実施での防錆性比較 写真左:1液水性デクロ
写真右:当社弱溶剤1液形変性エポキシ樹脂さび止め塗料
1液水性デクロの防錆性能は、弱溶剤タイプのものとほぼ同等。

4.当社最高峰※の低汚染性能で潤い効果を持続させ、長期にわたり外壁の「美しい肌」を維持できる
超低汚染水性2液形塗料「パワーオーデフレッシュシリーズ」
パワーオーデフレッシュSi(超低汚染 水性2液形シリコン樹脂系塗料)
パワーオーデフレッシュF(超低汚染 水性2液形フッ素樹脂塗料)

2016年10月現在当社比

外壁の汚染抑制には、塗膜の表面を親水化し、水に濡れやすくすることが最も効果的です。パワーオーデフレッシュシリーズは塗膜表面の親水化を追求したことで、長期にわたり塗膜に潤いを与え、当社の水性上塗り用塗料の中で最高の超低汚染性能を発揮します。また、緻密で強固な結合力を発揮する2液形塗膜により高い耐候性を発揮し、戸建て住宅からビル、マンション、学校、工場建屋などさまざまな建築物の外壁塗り替えに最適です。

電子カタログ:
パワーオーデフレッシュSi・パワーオーデフレッシュF

パワーオーデフレッシュSi・パワーオーデフレッシュFの特長

  • 超低汚染性

    特殊低汚染化成分の配合により、従来の塗料に比べ非常に高いレベルで親水性を発揮。また、塗膜表面が低帯電性で緻密なため、汚染物質が定着しにくい塗膜構造となっています。

  • 高耐候性

    緻密で強固に結合した分子構造の働きにより高い耐候性を発揮し、外壁塗膜の劣化を最小限に抑えます。

  • 豊富な塗装仕様のバリエーション

    超低汚染性能と柔軟性を兼ね備えており、微弾性から弾性仕様まで幅広い塗装仕様の選択が可能です。

  • 強力防藻・防かび機能

    当社標準の防藻・防かび効果と比較し、優れた抑制機能を発揮し、微生物による塗膜汚染を抑制します。

  • 水性で環境にやさしい

    水性のため臭気やVOC(揮発性有機化合物)の発生を低く抑えることができ、塗り替えに最適です。

5.旧塗膜を傷めにくい弱溶剤形さび面素地調整補助剤「ハイポンサビスタファイン」

鉄部塗装におけるケレン(発生した錆や劣化した旧塗膜を除去する作業)は塗り替え後の塗膜の防食性や塗膜寿命に大きく影響しますが、工具が入らない狭隘部や騒音・火花・粉塵等が出せない作業環境では、十分なケレンができません。
今回発売する「ハイポンサビスタファイン」は、除去しきれないさびに塗装することで塗り替え後の塗膜への影響を軽減するさび面素地調整補助剤です。一昨年に上市しご好評いただいておりますハイポンサビスタを弱溶剤化したことにより、塗料用シンナーで希釈でき、作業性に優れています。

電子カタログ:
ハイポンサビスタファイン

ハイポンサビスタファインの特長

  • 素地調整の補助

    素地調整において、さびを完全に除去しきれない部位の防錆性を向上させます。

  • 優れた防食性

    変性エポキシ樹脂塗料下塗りとの組み合わせで、3種ケレンの素地調整でも優れた防錆性を発揮します。

  • 優れた付着性

    さび面に対して深く浸透し固着することで、優れた付着性を発揮します。

  • 優れた乾燥性

    乾燥が速く、条件によりその日のうちに次工程に移ることができます。

  • 優れた作業性

    弱溶剤を使用しているため、旧塗膜や基材を溶解させたり、傷めたりすることがほとんどなく作業性にすぐれています。また淡彩色クリヤーのため、塗装済みの箇所が容易に確認できます。

【リリースに関するお問い合わせ先】

日本ペイントホールディングス株式会社
経営企画本部 IR広報部長  持田 由希子
〒531-8511 大阪市北区大淀北2-1-2
TEL:06-6455-9140  FAX:06-6455-9270

【新製品に関するお問い合わせ先】

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