

日本ペイント株式会社(本社:大阪市、社長:松浦 誠)は、この度、2001年8月に開設した暴露試験場「宮古島ウェザリング試験場」を、基盤研究機能強化を目的に規模を拡大し、「宮古島ウェザリングセンター」としてリニューアルオープンいたしました。
被塗物に塗装された塗料が乾燥して形成される塗膜は、被塗物をさびなどから保護する役目を果たしています。この塗膜は紫外線などの光、水、酸素、温度などのさまざまな因子により劣化が起こります。また海塩や硫黄酸化物などによって腐食します。
当センターでは、自動車や建物などに塗装される塗料を試験板や塗装実物などに塗装し、その塗膜が太陽光や雨などの自然環境ではどのような要因でどの程度劣化するかを調査する、暴露試験を行っています。
宮古島は世界の暴露試験基準地域とされているフロリダと同程度の緯度に位置し、海洋性亜熱帯気候区高温多湿型気象条件という、塗膜劣化促進には最高の環境です。さらに当センターは海岸から約100mの距離にあり、塩害による耐食性試験にも適しています。
また、島内には、財団法人日本ウエザリングテストセンターの宮古島試験場もあり、日本における最高の暴露環境であることが認知されています。加えて、同試験場の汚染因子データを活用することもでき、同じく島内にある宮古島地方気象台の気象観測データを相関分析に活用するなど、当センターは暴露試験に関して最高の立地条件を有しています。
今回のリニューアルを機に、宮古島ウェザリングセンターは、国内ほか3カ所(北海道富良野町、千葉県旭市、大阪府寝屋川市)およびアジア各社(北京、上海、シンガポール、タイ、フィリピン)の暴露試験場と海外3カ所(米フロリダ、アリゾナ、豪タウンズビル)の委託暴露試験場をネットワークとしてつなげ、大阪府寝屋川市、東京都品川区の研究所ともリアルタイムの情報交換を行って、当社の塗膜性能研究の中核基地の役割を果していきます。
さらに、経済産業省資源循環型住宅技術開発プロジェクトの一環として当社が開発した、リモートプラズマによる新しい促進耐候性試験を含め、各種の促進耐候試験と天然暴露との整合性などを検証し、促進耐候試験法開発にも力を注いでいきます。
これらにより、今後事業展開を強化する中国を中心としたアジアや、グローバルな地域に対応した基盤研究と商品開発のさらなるスピードアップを実現していきます。
<宮古島ウェザリングセンターの概要>
<暴露場海外ネットワーク>
