日本ペイント株式会社(本社:大阪市、社長:藤嶋輝義)は、船舶塗料事業をさらに積極的に、世界に向けて展開するため、1960年代より日本ペイントのアジアにおける事業パートナーであるウトラム・ホールディングス社(本社:シンガポール、事業代表者:Goh Hup Jin)(※注1)の資本参加を得て、2004年4月1日から、新生「日本ペイントマリン株式会社」として再編し、2004年11月1日より営業開始することになりました。
船舶用塗料市場においては、世界市場の約60%をアジアが占めています。また新造船の80%以上が、日本・韓国・中国で建造されており、補修ドックもアジアに集中しています。
そこで今後、日本ペイント株式会社は、船舶用塗料事業会社「日本ペイントマリン株式会社」を主体として、日本ペイントグループのNIPSEA各社(※注2)が持つ生産・営業・サービス・物流の拠点を活用するほか、欧米、中東などの主要地にも活動拠点を設置して海外ネット網を拡充します。また新造船から補修船まで日本ペイントブランドによる一貫システムで高品質な製品とサービスを日本や海外の顧客・船主に提供していきます。
事業計画としては、2010年度には200億円以上の売上高を目標値とし、アジアでの優位性を高め世界市場シェアもトップ3をめざしていきます。なお、研究開発においては、今後も基礎研究は日本ペイント株式会社が、応用・開発・改良は日本ペイントマリン株式会社が担当することにより、グループの有する技術資源の効率的活用を図ります。
今日の船舶塗料をとりまく国際的な動きとして、IMO(国際海事機関)がスズを含んだ船底用防汚塗料(A/F塗料)を、2003年1月から使用を禁止することを採択するなど、海洋環境への配慮が大きくクローズアップされています。日本ペイント株式会社は世界に先駆けてスズフリーの船底用塗料「エコロフレックス」を1990年に上市し、世界市場で広く採用され、高い評価を受けています。今後も、「エコロフレックス」をはじめ、膜厚目視判定機能を付与したエポキシ塗料「NOA(ノア)」、超耐熱ショッププライマー「セラモ」などの日本ペイントブランドの商品やサービス、ノウハウをさらにグローバルに提供し続けることをめざします。
※注1 ウトラム・ホールディングス社
シンガポールに本社をおく企業グループで、塗料製造販売を主要事業分野としています。グループ総売上高は約900億円(2002年度)。日本ペイント株式会社とは、1960年代から東南アジア諸国における塗料事業での合弁事業を展開しています。
※注2 NIPSEA各社
1960年代から日本ペイント株式会社とウトラム・ホールディングス社との合弁事業として、東南アジア各国において、建築用・自動車用・工業用等総合的塗料事業を展開しており、シンガポール、マレーシア(2社)、タイ、中国(5社)、ベトナム、フィリピン、台湾、香港、韓国、インドネシア(技術提携)の合計15社(19工場)からなる企業グループです。
<参考>
日本ペイント株式会社は、2004年10月31日をもって、International Coatings Limited(本社:英国ロンドン、事業責任者:Leif Darner)との船舶塗料事業における提携関係を解消する。(7月31日プレスリリース概要)